最近の視覚障害者・学生用の情報保障機器について

執筆：飯塚　潤一（［視覚障害情報機器の評価］担当）

　視覚障害学生の就学や日常生活において、LEDルーペ、単眼鏡、およびスクリーンリーダーなどの情報保障機器・ソフトウェアが、とても有効です。
　本学では、日本で入手できる視覚障害者用の情報保障機器を約400製品揃え、本学在学生だけでなく、皆様の大学に貸出し、多様な場面でその有効性などを評価いただいています。
ここ数年間を見ても、技術の進歩やニーズの変化に対応して改良されたり、新製品が開発・販売されています。本学でも、機器展示会や学会併設の機器コーナーで情報収集しています。最近、目に留まったいくつかの製品を順不同でご紹介します。

（1）卓上型DAISYプレイヤーのデザインが一新しました（PTN3、PTR3）。
（2）卓上型の小型軽量の立体コピー機が開発中です（EasyTactixX80）。
（3）腕時計型の点字表示器が開発中です。点字が4マス装備され、時計、カレンダーもしくは短い文章であれば表示することも可能です。
（4）これまで携帯型拡大読書器と呼ばれていたものが、最近は電子ルーペと称し2～3万円で販売されています。据置型と併用して個人で購入できる値段だと思います。

　
※事務局注：本コラムでは視覚障害者向け総合イベント『サイトワールド2017』のご案内を掲載しておりました。
下記のサイトでは、最新情報（サイトワールド2019）をご覧いただけます。
http://www.sight-world.com/