「障害者高等教育拠点」とはー背景と目的ー
教育アクセシビリティの向上を目指すリソース・シェアリング
~合理的配慮がなされた環境における高等教育修学の保証~
筑波技術大学は、わが国で唯一の聴覚障害者と視覚障害者のための高等教育機関です。開学以降、聴覚や視覚に障害のある学生に対する様々な情報保障技術や教育プログラムの開発、教育方法の研究開発を行ってきました。これらの成果が認められ、平成22年に文部科学省から「教育関係共同利用拠点[障害者高等教育拠点]」として認定を受けました。
本事業は、本学がこれまで蓄積してきた指導・支援ノウハウを全国の高等教育機関に提供する取組であり、聴覚・視覚障害学生が在籍する大学等からの相談に対応するほか、障害特性に応じた教育コンテンツ・情報保障技術の提供、他大学の教職員を対象としたFD/SD研修会の開催、他大学で開催される各種講習会への講師派遣等を実施しております。
本事業の教育的リソースが活用されることにより、これから聴覚・視覚障害学生の支援を開始する大学等においても、情報授受のバリアのない修学環境の構築が促進されることで、全国の高等教育機関の教育アクセシビリティ向上の実現を目指します。