メールマガジン No.003 ろう者学/聴覚障害学生の語学に関する取組

ろう者学

執筆:管野奈津美([ろう者学]担当)

「ろう者学(英語名:Deaf Studies)」は、ろう者の生活文化を研究する学問であり、ろう・難聴の児童や学生が自分自身の障害について理解しアイデンティティを形成するためにも非常に重要な学問とされています。本取組では「手話」「芸術」「スポーツ」「コミュニティ」「テクノロジー」「歴史」「教育」などの分野にわたって、聴覚障害学生にとってロールモデルとなる方々の紹介や講演の映像コンテンツを開発・作成し、全国の大学教職員や聴覚
障害学生が活用できるシステムを提供しています。
http://www.deafstudies.jp/

現在、様々な業種に就いている聴覚障害者へのインタビューを始めておりますが、先日のインタビューでは「職場において自分から情報保障をつけてほしいと要望を出す時に、自分自身の社会参加のためにのみ要望するのではなく、組織全体として得られるメリットについても説明するなど、交渉のスキルを身につけていく必要がある」という話が出ました。このような交渉スキルは就職してすぐ身につくものではありません。在学中に自分のニーズを一方的に伝えるだけではなく、大学教職員や支援学生にとっても過ごしやすいキャンパス作りを考えていくなどの経験を積み重ねてこそ培われるスキルではないかと感じました。

聴覚障害学生の卒業後の進路やキャリア支援について悩まれている方もいるかと思いますが、上記のように聴覚障害当事者の経験知に多くのヒントが隠されていますので、ぜひ聴覚障害学生になるべく多くの聞こえない先輩と会って話す機会を作るようアドバイスして頂ければと思います。さらに本コンテンツの利用についてもご関心がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。


聴覚障害学生の語学に関する取組

執筆:松藤みどり([語学教育に関するアカデミックアドバイスの提供]、[英語教育コンテンツ]担当)

[語学教育に関するアカデミック・アドバイスの提供]につきましては非常勤のアカデミックアドバイザーを設置して、学外の授業担当者や聴覚障害学生からの、語学の授業における教育指導の方法や、障害特性に応じた学習方法についての相談に応じています。相談はメールで随時受け付けております。(細野昌子: mahosono★a.tsukuba-tech.ac.jp ★を@に置き換えて下さい)電話でのご相談、面談も可能ですので、まずはメールでご連絡ください。

平成27年度には全国の大学教職員、聴覚障害学生の語学指導担当者および支援担当者を対象とした研修会「語学教育のイコールアクセスを考える」を開催しました。
http://www.tsukuba-tech.ac.jp/news/news_2015/vi_2016022501.html
次回の研修会は平成29年度に開催する予定です。

この取組では語学教育に関するtipsとして「技能試験における特別措置」および「英語教員になるには」を作成しました。また、英語の情報保障にお役立ていただける資料として、PEPNet-Japan(日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク)が作成した「やってみよう!パソコンノートテイク」の英語版を作成中です。

[英語教育コンテンツ]の取組では、平成26年度までに作成したアメリカ留学希望者向けの「留学準備講座」と「聴覚障害者向けTOEIC 対策講座」の受講希望者への配信を提供しています。受講希望者は共同利用拠点事業事務局(krk-net★ad.tsukuba-tech.ac.jp ★を@に置き換えて下さい)へお申し込みください。

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