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メールマガジン No.010 視覚障害学生の体験を増やす/支援者間の情報共有

視覚障害学生の体験を増やす

執筆:宮城愛美([視覚障害学生支援]担当)

キャリア教育の一環で、様々な社会体験をする機会を設けている大学もあると思います。視覚障害学生の修学における大きな困難は移動と情報アクセスですが、そのことが参加の妨げになるのは、授業だけでなく教室の外での体験もあります。

例えば、学外実習は、知らない場所での移動を始め、初めてのことを見よう見まねで行うような場面も多いため、視覚障害学生にとって参加するのは容易ではありません。それでも参加してみたいと意欲を見せる学生に対して、大学側は学生の安全を優先して、つい実習の参加は止めたほうがよいのではないかと考えがちです。しかし、視覚障害学生だからこそ、文字や言葉の情報以外から学ぶものは大きいと考えられます。視覚的な情報が得られなくても、その場に行き、他の学生と共に、触れたり聞いたりする体験から、目で見る情報を補うことができるどころか、それ以上のものが得られるのではないでしょうか。

他にも、学内でのアルバイト体験や、支援する側にまわるボランティア活動など、積極的に視覚障害学生の体験を増やしていきたいものです。障害学生だけが学んでいる本学では、特に社会経験の機会を増やすことを意識的に行う必要性を感じています。


支援者間の情報共有

執筆:宇都野康子([情報保障]担当)

本学で実施される情報保障のうち、教室内で入力を行うパソコンノートテイカーの養成を担当しています。教室内で入力を行う情報保障は、学内で養成したこれらのパソコンノートテイカーによる支援者チームが担当するほか、地域の情報保障団体ご協力をいただいています。

現在、本チームには13名が登録しており、平成28年度に本学で開講した講義のうち、前期5科目、後期3科目の情報保障を担当しました。講義の情報保障のほかにも、本学に見学に来るろう学校の生徒さんを対象とした字幕による情報保障の体験時に、デモ入力を担当しています。

本チームの支援者が情報保障を担当した講義に関する情報共有は、支援者全員が登録しているメーリングリストで行います。支援者どうしはいつも顔を合わせるわけではないため、各回の講義を担当した支援者全員が、次回への引き継ぎ(小テスト実施、レポートの提出期限に関する情報、次回の講義のアナウンス内容など)と併せて、情報保障に関する振り返りを投稿します。この方法で振り返りを実施することで、自分が担当しなかった回の情報を得ることができます。また、トラブルが起きたときには、その対応方法と併せて投稿しています。支援を担当していなかった支援者から、別の対応方法の提案があるなど、活発なやりとりがなされることもあります。

メーリングリストを活用した引き継ぎ・振り返りは、チームとしての支援記録の蓄積となるだけでなく、チーム全体や各支援者の課題のほか、「よりよい情報保障にするためにどうするか」ということを、全員で考える場になっていると思います。

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